伐採するウラジロガシ。 ウラジロガシの幹。 ウラジロガシの枝葉。
伐採したウラジロガシ。 このまま葉干し。

クヌギ、コナラ等の落葉樹は、紅葉が5分〜7分の頃(10月下旬〜11月中旬)か、生長の止まった休眠期に伐採。伐採後20〜40日ほど枝葉を付けたまま放置する(葉干しor葉枯し)。又、落ち葉の過ぎたものの場合は、枝を付けたまま40〜50日ほど干す(枝干し)。原木の水分が抜けて菌糸の生育に適した状態になる。
適した木は、クヌギ、コナラ、カシ、サクラ等。

葉干しが終わり(12〜3月)、切り口に細かいひび割れが入った頃90cmぐらいに玉切りする。直径10cmぐらいのものが、発生がよく、取扱いやすい。でも、太いもの、細いものも使える。玉切りの後10日ほど井桁に組んで更に乾燥させる。日光の当たる場所では、遮光ネットを掛ける。

チョークで印を付ける。 ドリルで穴を開ける。 結構コツと力が要る。
打ち込むシイタケ菌。 ゴムハンマーで打ち込み。

植菌は、ドライバーで原木の皮を起して、樹皮下が白色からクリーム色になったら植菌の適期。伐採後1〜2ヵ月後。遅くても3月中旬ぐらいまでに、原木にチョークで、縦方向に15〜20cm横方向に6cmぐらいに千鳥状に印をつけ、その印にドリルで穴を開ける。長さ90cm、直径10cmぐらいの原木で30個ほどの種駒(シイタケ菌が蔓延した木の駒)が必要。また木口や枝打ちの切り口は、雑菌が入りやすいので余分に種駒を打ち込む。

原木を束ねる。 両側は開けておく。 人工芝で覆う。

植菌した菌を原木に充分活着させるため、直射日光が当たらず、風通しが良く、雨水が当たり排水の良い、暗くない場所(あくまで理想)に横積みして、コモやムシロ等で被いをする。木口に白い模様(菌糸紋)ができたら充分に活着した榾木(ほだぎ)だから「本伏せ」に移す。

日陰で風通しの良い場所に
立てかけている。
表面に黒いブツブツが
出来ている。
木口に菌が回って白く
浮き出ている。

梅雨前までに本伏せにする。本伏せは、南向きか東南向きの風通しが良い林内や竹薮内に、「合掌伏せ」、「ムカデ伏せ」、「ヨロイ伏せ」、「井桁伏せ」などにする。秋口まで月1回、上部と下部を反転(天地返し)させる。それ以降は3ヵ月ごとに行う。

木の皮を破ってキノコが
できようとしている。
顔を出した初キノコ。
まだ小さい。
肉厚で美味しそうなシイタケ。

キノコの発生は、翌年の秋から(走り子)一部見られる。だいたい、本伏せした榾木は2夏経過後の秋から発生する。降雨が適度にあれば自然にシイタケは発生するが、強い風が当たる場所や雨水の掛からない場所では、乾燥してほとんど発生しない場合がある。そんな場合は榾木に散水後、保湿、保温のためビニール等を掛ける。榾木の太さや、管理で違いがあるが、10〜3月に3〜4年間発生がある。

冬磨iドンコ) 香信(コウシン) 香磨iコウコ)
白いシイタケ。 茶色いシイタケ。 中間のシイタケ。
カサがまだ内側に巻いている程度(7分開き)で採取。雨に当たらないように、雨よけができないなら少し早めでも収穫。取り方は、軸を持って押し付けるようにもぎ取る。ヒダに手が触らないように、また乱暴に扱うと樹皮がはがれてしまうので注意。水分の多いキノコは傷みやすく、乾燥に時間がかかるので、できるだけ乾かして採る。
秋にできるシイタケを秋子、春にできるシイタケを春子と呼び、カサがまだつぼみで肉厚のうちに採ったのを冬磨iドンコ)と言い、カサが開いてから採ったのを香信(コウシン)と言い、また中間を香磨iコウコ)と言う。
シイタケが発生しなくなった榾木は、カブトムシの飼育やクワガタムシの産卵木として利用する。

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